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使用例: 繰上返済方法の比較

具体的な例を通して、iLoan Calcの使用方法をご紹介いたします。


なお、ローンの借り入れ、返済方法に関してのコメントは、あくまでもNatsuの個人的意見です。実際にお借り入れの際には、iLoan Calcを利用して十分検討の上、ご自身での判断をお願いします。

今回のテーマは「繰上げ返済方法の比較」です。

ご存知だとは思いますが、繰上げ返済には以下の2種類の方法があります。

返済額軽減型 繰上げ返済をすることによって、月々の返済額を軽減します。
期間短縮型 月々の返済額はそのままとし、借り入れ期間を短縮します。

銀行に繰上げ返済をしたいと伝えたら、おそらく、このふたつの方法のうちどちらを選択するかと聞かれるでしょう(銀行やローンのプランによっては選択不可能な場合もあります)。

そのときに慌てないように、iLoan Calcで二つの方法を比較し、それぞれの特徴をみてみましょう。

今回は、2006年1月より全期間固定金利のフラット35で借り入れを開始した佐藤さん(仮称)の例を見てみることにします。

繰り上げ返済なし

ローン条件

  • 借り入れ額合計:3000万円
  • 金利:固定(フラット35)2.80%
  • 期間:35年
  • 返済方法:元利均等
  • ボーナス払い:なし
  • 繰り上げ返済:なし
  • 返済開始日:2006年1月31日
  • 開始時年齢:30歳

繰上返済比較 フラット35設定

ローン条件の設定が終わったら、まずは保存しておくとあとで便利です。ここでは「住宅」という名前で保存しました。

試算結果

繰上返済比較 フラット35 試算結果

利息だけで1700万円以上。とても大きな金額です。しかも、完済するのは64歳。これを見た佐藤さんは、少しでも負担を軽くするため、繰上げ返済を行うことに決めました。

今、手元に用意できるお金は250万円。3年間かけてコツコツためたお金です。これを、今年の年末に繰上げ返済したいと考えています。


繰上げ返済設定(期間短縮)

設定

では、さっそく繰上げ返済のシミュレーションを開始します。

佐藤さんは、60歳までにローンを完済したいと考えているため、まずは、期間短縮の繰上げ返済をシミュレーションしてみることにしました。

ローン条件画面に戻り、繰上げ返済をタップ、「期間短縮」を選択したのち、時期と金額を設定します。今年はちょうど、ローン返済を開始してから3年目になるので、「3年目」「250万円」と設定しましょう。

設定が終わったら、別名で保存しておくと、あとあと比較を行う際に便利です。

繰上返済比較 期間短縮 設定繰上返済比較 金額設定

期間短縮繰上げ返済 試算結果

設定が終わったら、試算結果画面、比較画面を見てみましょう。

佐藤さんの目標どおり、60歳のうちに完済することができそうです。

また、グラフを見ると、繰上げ返済により、どのように元金が減っていくのかを確認することができると思います。
およそ1700万円だった利息も、1390万まで減らすことができました。これにより、支払い総額が310万円ほど減ったことになります。

繰上返済比較 期間短縮 試算結果繰上返済比較 期間短縮 グラフ

本当にそれで大丈夫?

しかし、この繰上げ返済、本当に大丈夫でしょうか?

佐藤さんには、まだ小さなお子さんが二人います。子供が成長するにつれ、教育費や生活費も増していくはずです。そのとき、余裕を持って返済できるでしょうか?

そんなことを不安に思った佐藤さんは、返済額軽減型の繰上げ返済もシミュレーションしてみることにしました。

繰上げ返済設定(返済額軽減)

設定

繰上返済比較 返済額軽減 設定

先ほどと同様に、ローン条件画面で設定を行います。
ここでも、設定を変更したら、別名で保存しておきましょう。


返済額軽減繰上げ返済 試算結果

設定が終わったら、試算結果画面、比較画面を見てみましょう。

繰上返済比較 返済額軽減 試算結果繰上返済比較 返済額軽減 グラフ

繰上返済比較 返済額軽減 月々の返済

繰上げ返済詳細の右にあるボタンをタップすると、返済額の変化を確認することができます。

完済するのは64歳のままですが、月々の返済額を1万円減らすことができそうです。
また、利息分も100万円以上減らすことができます。

繰上げ返済方法を検討する

いったい、期間短縮型と返済額軽減型、どちらが佐藤さんには向いているのでしょうか。二つの方法を具体的に比較していきます。

比較先データの選択

比較画面右上にある「比較先」ボタンをタップすると、比較先データを選択することができます。
先ほど保存しておいた、「住宅 期間短縮」を選択すると、二つの方法を比較することができます。


繰上げ返済方法の比較

では、具体的に二つの結果を比較してみましょう。

繰上返済比較

上のグラフは、元金残高の推移を表しています。返済額軽減型(オレンジ)の繰上げ返済をしたときのほうが、滑らかに元金が減っています。

下のグラフは、基本データを表示しています。
元金残高が滑らかにしか減っていかないため、合計で支払う利息分は多くなっています。
支払い利息だけを比べると、期間短縮型(水色)の方が200万円ほど少なくて済むことになります。


繰上返済比較

次に、上下のグラフそれぞれを左にスライドさせ、別の視点から見てみましょう。

上のグラフは月々の返済額を表しています。
返済額軽減(オレンジ)と、期間短縮(水色)の特徴がよく出ています。

下のグラフは、月々の返済額を具体的な数字で示しています。
繰り返し繰上げ返済を行う場合や、変動金利タイプのローンの場合などは、顕著な差が出てくることがあります。


最後に

期間短縮型の方が利息分を大幅に減らすことができるため、総支払額は少なくなります。
しかしながら、現時点で月々の返済がぎりぎりだと感じている場合、繰上げ返済により月々の負担を減らすことは将来の安心につながります。

iLoan Calcを使うと、このように、簡単に繰上げ返済方法の比較を行うことができます。

繰上げ返済を検討されている方は、ぜひ、この機会にiLoan Calcを利用して将来の見通しをたててみてください。

おすすめ書籍

利息を減らせばよいというアプローチではなく、ライフプランを考えた上で安全な借り方、返し方について解説されています。期間短縮繰上げ返済で家計破綻したキャッシュフロー例(p.42)や、繰上げ返済タイプごとの特徴、注意点など(p.128~)が解説されています。

各種住宅ローンの仕組み、落とし穴から、資金計画の立て方、利用の仕方まで。繰上げ返済のしすぎによるローン破綻例の解説もあります(p.176~)。